インデペンデンスボードウォークの作り方:設置する | IBO JAPAN

インデペンデンス ボードウォークの作り方:設置する

インデペンデンスボードウォークは、障害をもつ方、お年寄り、またベビーカーを押す方にも、自然散策を楽しんでいただけるよう、 バリアフリー に作られます。

施工の際には、周りの自然環境を汚すことなく、生態系を考慮し、運搬や掘削等に重機などの動力を用いず手作業で築かれていきます。作業に当たり、ボードウォークを訪れるすべての方に 安心して 利用してもらえるよう、以下に記載する手順と方法に従い、製作してください。

この製作方法は、IBO JAPANの定める 日本全国共通 のハウツウですので、この製作方法を習得された方は、日本全国どこででもボードウォーク設置ボランティアのリーダーとして貢献していただけます。

作業した皆でボードウォーク完成記念写真

1. 作業前ミーティングを行う


写真:作業前ミーティング作業前ミーティングで班分けされた人は、リーダーの指示に従い作業を進める。また、班ごとに必要な道具が異なるので、各班ごとに道具を管理し、終了時には元に戻す。

※ ボードを数箇所に分断して設置する(各々の小径をボードでつなぐ)際、設置作業をそれぞれバラバラに行うのではなく、順序に沿って、各グループ毎で作業を進めていく。作業班は班毎で作業に取りかかる。

2. 杭間距離をマーキングする


杭間距離をマーキングする杭間距離ゲージを写真のように木で作成し、基準位置から順に杭穴の場所にスプレーでマーキングしてください。作業員は4名で、ゲージは直角に必ず作ってください。ゲージはこのマーキング班(イ)が作ります。

ゲージ図(例)野岳湖ボードウォークの場合、杭間距離は幅1600mm、長さ1800mm × 2 となり、この区間は直線で一切曲げることはできない。

3. 杭穴を掘る


杭穴を掘るエンジン付き穴あけ機写真:穴スコを使うシーン穴スコ杭を立てる穴を掘る。深さはおよそ800mm。岩盤で掘れない場所は地面が安定している証拠なので、掘れる範囲で問題はない。この製法は、決して杭の自立強度により設置されているのではなく、床机を並べて設置し、それがずれない様に穴を掘っているにすぎない。穴堀はエンジン付き穴あけ機が便利! それが準備できない場合は、穴スコを使用し人力で穴を掘っていく。

作業員はエンジン付きの場合3名、手彫りの場合6名。
穴堀班(ロ)は重労働。体力のある方にお願いしよう。

4. 杭穴の底を固める

杭穴底を固める
穴が開いたらアンカーストーンを底に置き、別名「よいとまき」という杭の切れ端で作った道具を使い、底を固める。この作業はとても重要で、しっかりと固定しないとボードウォークが重量により傾くことになる。
作業員は4名。よいとまき班(ハ)は、この道具を作ることから始める。



5. 杭の設置


杭の設置次に杭の設置。運搬された杭を穴に差し込み、取り除いた土砂で柱が垂直になるように立てる。その時、バールによって穴と杭の隙間に砕石をしっかりと詰める。運搬される杭は設計図を参照し、長さを選定する。手すりの必要な箇所とそうでない箇所では、長さが異なるので注意!

ここでは運搬班(ニ)4名と杭立て班(ホ)4名との連携がカギ! 

6. 枕木・レールの仮止め


枕木・レールの仮止め片側2本の自立した杭を垂直に保ち、枕木材を定められた高さに水平に、ビットネジで仮止めする。ビットネジは80mm程度の長さのものを使用し、枕木の上下はボルト穴加工があるので、ど真ん中で止める。
次にレール材を乗せ水準器でレールの水平や角度を測定し、もう一方の枕木材を同様に仮止めする。その後、レール材をビットネジで杭に仮止めする。この場合、ボルト穴は一箇所センターなので、なるべく端で止める。

この班は4名で、水準器、ドリル、スレッドネジが必要。
仮組み班(ヘ)は、設計者の指示の元にレベルを決定する重要なポジションである。

7. 仮組み立て完成


仮組み立てが#6によって完了したら、工事責任者が確認し、修整や補強を行う。この時、責任者が各スパンにOKサインを記入する。ぐらつきがある場合は、補強材の取り付け指示を下のボルト固定班に指示する。このサインが施されているかどうかを確認後、本組みに入る。

この班(ト)は、責任者1名とボードウォークの管理責任者とが次期工事のためのエデュケーションとして実施する。

8. ボルト固定


写真:ボルトで固定写真:ボルト穴あけ写真:L型金具の取り付けドリルと直径16m×400mm以上の長さのドリル歯を用い、穴は図面に沿って現地で空ける。その後、指定のボルシートとナットによって座金を使用し固定する。 センターレールは、L型金具によって固定する。固定後、手すりになる杭は切断せず、手すりにならない杭はレールの高さにチェンソーで切断する。ボルト固定班(チ)は3名。 

9. 横揺れ防止板設置


横揺れ防止板設置次に幅が1m未満のボードウォーク箇所に、横揺れ防止の補助板を取り付けるが、この作業は(ト)の指示がない場合は行われない時もある。




10. スタート天板の記入


最初の天板の記入ボードウォークのスタートポイントには、日本のインデペンデンスボードウォーク誕生の軌跡が記されることになっている。

各ボードウォーク地から訪れた担当者が、各々の天板に地元のボードウォーク名を書き込むのが基本だが、該当する担当者が来られない場合は、代理で書き込む。

11. スタート天板の設置


最初の天板の設置レール施工時に、最初の天板をボードウォークのスタート地点にボランティア全員で打ち付ける。ボード設置順序は、コロラド州W.O.W.から始まり、日本でインデペンデンスボードウォークが誕生した順番に設置する。ということは、現在自分たちが設置しているボードウォークも、次に誕生するボードウォークのスタート地点に刻まれることになる。

1. USAコロラド 2. 岩手県大東町 3. 新潟県苗場 4. 岩手県平庭高原 5. 石川県医王の里 6. 岩手県芦東山記念館 7. 新潟県山古志 8. 長崎県野岳湖 9. 石川県輪島門前 10. 宮城県大崎市

12. 残りの天板の打ち付け


天板打ち残りの天板を打ち付ける。





13. 枕木・レールの仮止め


枕木・レールの仮止め全体的にレールが完成した後、狭い場所の天板や一般の方にはボード販売ができないコーナーなどの天板に、今回集ったボランティアが寄せ書きを施す。写真:ポスカ
★ 一口メモ ★
書き込みで使用するマジックは「ポスカ」が最適! 翌日の記念式典のためにも、10セットほど揃えておくとよい。 

14. レール完成!


皆でレール完成記念写真レール設置完成後は、是非とも皆で記念撮影をしよう!

将来、この写真がパネルとなって、ボードウォークライブラリーなどに展示されることでしょう。


15. 食事ボランティア


写真:おにぎりとお漬け物とプチトマト写真:おにぎりとみょうが入りお漬け物写真:空腹を癒す工事ボランティアインデペンデンスボードウォーク工事には、食事ボランティアが不可欠である。地元の婦人会の方々によって軽食が作られる例が多い。湯茶の接待と共に、工事に汗するボランティアらを陰で支える大切なポジションである。

食事を提供した場所の柱にはボランティア フィーディング・ポイントとして、食事ボランティアの寄書きを施すのを忘れないようにしよう!

16. 手すりの設置


ロープ手すりボードウォークの手すりには、板またはロープを使用する。
ロープ使用の場合、手すり設置杭にボードウォーク床面から高さ700mmにボルトと同じ穴を空け、ロープを通す。高所の場合は二段に設置する。その際、高さ800mmと400mmとにそれぞれ設置する。


★ これを持ちまして、インデペンデンスボードウォークが完成いたしました。
 おめでとうございます!


制作:NPO法人 I.B.O. Japan
監修:八代 正
2007/11/1

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☆ ボードウォーク作業班リスト


(イ)マーキング班 4名
(ロ) 穴堀班
     ※体力のある方向き
     - エンジン付きの場合 3名
     - 手彫りの場合 6名
(ハ)よいとまき班 4名
(ニ)運搬班 4名
(ホ)杭立て班 4名
(ヘ)仮組み班 4名
(ト)OKサイン入れ班 2名
     ※工事責任者+管理責任者
(チ)ランチ班
     ※女性の方向き

☆ GIVE & TAKE

インデペンデンスボードウォークの製作では、一つ前のボードウォーク誕生地から、その製作に携わったいくらかのメンバーが新ボードウォーク製作現場に駆けつけ、次のボードウォークの施工作業をボランティアとしてお手伝いするという「 GIVE & TAKE(持ちつ持たれつ)」のサポートが成されています。

岩手・大東ボードウォーク

写真:大東インデペンデンスボードウォークアメリカはコロラド州から飛来したインデペンデンスボードウォークの種子が2000年6月、日本の地で初めて発芽した! それがこの大東インデペンデンスボードウォーク。日本列島北部に位置し、バリアフリーの大東ふるさと分校バンガロー群と合わせて気軽に利用できるのがうれしい! このボードウォークから室根牧場を望むパノラマちっくな眺めは最高であ〜る!

岩手・芦東山記念館ボードウォーク

写真:芦東山記念館インデペンデンスボードウォーク『無刑録』を著した日本刑法界の先駆者 芦東山(あし とうざん)の記念館南側に設けられたこのボードウォーク、一関市大東町出身の東山の生涯や業績をたどった後、ふと戸外の緑の中のボードウォークで彼への思いをはせるのも、また趣深い。江戸時代中期より常に庶民や弱者の擁護を念頭に置いていた彼からすれば、障害をもつ人々にやさしいこのインデペンデンスボードウォークがこの記念館に存在していることなぞ何ら不思議ではないのだろう。。。

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岩手・平庭高原トレイル

写真:平庭高原インデペンデンストレール 岩手県の気持ちのよい高原に作られたこのインデペンデンストレールでは、ツツジとシラカバとに包まれたゆったりとした空間を満喫できる。このボードウォークでは毎年、子供たちのやさしい心を育てる総合教育の一環として、ボードウォークお絵かきコンテストが開催され、この板の桟橋と共に子供たちの心も育まれている。

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宮城・鬼首ボードウォーク

写真:平庭高原インデペンデンストレール 日本初いや世界初の「温泉につながるボードウォーク」鬼首インデペンデンスボードウォーク(通称:みやぎ・オニコウベやさしい木道)、日本百名湯にも選ばれる鳴子温泉郷のオニコウベ吹上高原キャンプ場で、白樺の間を縫うように延びている。来春、桜の咲く頃に完成するだろう「さくらフォレストライブラリー」では、車いすや歩行補助具を使って、家族や気の合う仲間とお花見を楽しむことができそうである。

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新潟・山古志ボードウォーク

写真:山古志闘牛場インデペンデンスボードウォーク新潟県長岡市に位置するこのボードウォークは、中越地震からの復興支援をしてくださった県内外の方々に感謝の意を込め、地元民の熱い思いが、ななんと闘牛場で形となった。ブナ林に囲まれたこの闘牛場で、山古志古来の伝統であり重要無形民俗文化財の「牛の角突き」(滝沢馬琴の書「南総里見八犬伝」にも登場)を楽しんでみてはいかが!?

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新潟・苗場ボードウォーク

写真:苗場インデペンデンスボードウォーク 苗場スキー場付近に作られたこのボードウォークは、雑木林の中を1km以上に渡り伸びており、秋の紅葉のシーズンは格別である! フジ・ロックフェスティバル等の大イベントにも支援されている。ボードウォーク上に記されているアーティストのメッセージを見つけながら進むのも、このボードウォーク散策の楽しみの一つであ〜る。

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石川・金沢ボードウォーク

写真:金沢インデペンデンスボードウォーク 金沢市街から車で30分ほどの医王の里オートキャンプ場に位置するこのボードウォークは、バンガロー、トイレ、炊事場などの付随施設にも早くからユニバーサルデザインが採用されており、障害をもつ人々、お年寄り、小さなお子さま連れの人々、グループにも親しまれている。バンガローに泊まれば、夜や早朝の森をゆっくりと味わえる。また、子供も大人も楽しめる虫キャンプや野草クッキングなど、自然体験プログラムも充実している!

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石川・輪島門前ボードウォーク

写真:輪島インデペンデンスボードウォークのスタート地点2007年の能登半島地震による被害が最も大きかった輪島市門前町。そこに位置するこのボードウォーク、震災復興の象徴として、被災1周年ボランティア感謝の集い「祭りが復活する日」にて産声をあげた。その名も「絆(きずな)の木道」。万人にやさしい、環境にやさしいこの木道は、日本海から吹く心地よい潮風を追い風に、今後も人と人との絆によって成長していくだろう。

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長崎・大村ボードウォーク

写真:長崎県大村市インデペンデンスボードウォーク長崎県大村市に完成したボードウォークは、野岳湖を一周するトレールの階段部分と傾斜部をボードウォークで繋いだ道です。ボードウォーク設置箇所は四か所。春に桜の花びらに車椅子で触れることができるよう、工夫されています。ユニバーサルデザインのトイレも数多くあり、シャワールームも設置されています。駐車場からアクセシブルでボードウォークまで到着できますよ。