高度福祉国家に学ぶ:アクセシブルトレイル | IBO JAPAN

アクセシブルトレイル

アクセシブル トレイル とは?

水路跡を利用して作られたアクセシブルトレール水路跡を利用して作られたアクセシブルトレイル(カリフォルニア州)鉱山鉄道跡を利用して作られたアクセシブルトレール鉱山鉄道跡を利用して作られたアクセシブルトレイル(コロラド州)アメリカには国・州・個人の所有するものを含め、車いすで利用できるバリアフリーの小道が数多く存在しています。

西部地方では、開拓時代またゴールデンラッシュ時代に使われた鉱山鉄道や水路跡を再利用し、何キロにも及ぶバリアフリートレイルを確立しているところも見られます。

それら米国のトレイルはすべて、米国農務省、州立公園、「障害をもつアメリカ人法」(ADA)のいづれかが定めた「アクセシブルガイドライン」に基づいて設置されており、同ガイドラインでは、各施設毎にアクセスしやすい環境を最大限に取り入れてもらえるよう、また、自然環境を保護できるよう、さまざまなカテゴリーに分かれた情報が提供されています。

車椅子利用者や歩行者に利用されるアクセシブルトレール2004年フィジカルチャレンジツアーでのワンシーン一方、既存トレイルの中には、車椅子で利用するには追加工事や整備が必要な古いタイプのものも、未だ存在しているのが現状です。しかし、新しく設置されたり修理されたりするトレイルでは、より多くの人々に利用してもらえるよう、利用者にバリアフリーな環境を提供することが義務づけられています。

例えば、カリフォルニア州では、州立公園またそのレクリエーション部門が管轄する公園や施設では必ず、障害者アクセス路を設置しなければならないと、法律により定められています。また、小規模公園に比べ、訪問者数が比較的多い州立公園などでは、より充実したバリアフリーが求められています。

バリアフリー情報が記載されたガイドブックやパンフレットは、米国内の各地で目にすることができますが、インターネット上にもバリアフリートレイルの施工方法や設置可能な環境など、使える情報が多数搭載されています。

また、弊社が企画・運営する「フィジカルチャレンジツアー」では、高度社会福祉国家であり、また障害をもつ人々の自立生活率の高いアメリカで、バリアフリー施設やバリアフリープログラム、またバリアフリー公共機関など、一歩進んだサービス/考え方を、実際に参加者の肌で感じてもらえるようなプログラムを提供しています。

<例> アメリカントレイルズ.ORGLinkIcon全米アクセシビリティセンターLinkIcon

ADAアクセシブルガイドライン

設置当初に車椅子での利用を想定して作られていないハイキングトレイルでも、非常に容易に車椅子で利用できるものもあれば、かなりの困難を要するものもあり、難易度はさまざまですが、ADAの標準規格またガイドラインは、ほぼどの障害レベルをもつ人々にも適応するよう考慮されており、最低限のアクセスを確保するための手引きとなります。また、それらを利用すると、下記の利点があります。

  1. 規制包含の難点を図解している
  2. トレイルデザイナーや器具メーカーを限定できる
  3. 障害をもつ人々を、同じニーズ・要求・課題をもつ1グループとして捉える

*ADA…障害をもつアメリカ人法(詳細へジャンプ

アクセシブルトレイル最低基準

  1. 資源・環境を保護する
  2. 経験・知識を生かす
  3. 機会均等を図る
  4. 最大限のアクセシビリティを施す
  5. 利用に際して、無理のないもの
  6. 安全性を考慮する
  7. 障害物がなく、シンプルで、わかりやすくする
  8. 案内を表示する
  9. 法的強制力があり、測定可能なもの
  10. ADAアクセシブルガイドラインに(できる限り)準ずる
  11. 障害を持つ人々の単独利用に基づく


インフォメーションの提供

写真:トレールサイン画像:トレール情報詳細看板米国のトレイルの中には、利用者アンケートを行い、その結果に基づいてトレイルの難易度調査を行い、それぞれのルートをレベル化し、地図や標識、パンフレットなどの案内情報を提供しているところもあります。

そうすることで、障害をもつ人々は自分の障害レベルに合ったルートを自ら選択し、写真:案内板によるトレール選び楽しめるようになるのです。

トレイルの入口に設置する標識には、そのトレイルの平均的な難易度、横断勾配、道幅、路面要素などを表記しておくとよいでしょう。